認知症の進行によりどう変化するのか!?
認知症の程度として、
- 初期
- 中期
- 末期
と分類されます。
初期では物忘れが多くなってきたり、今までしてきたことを止めて閉じこもるようになったり、性格が変わってしまったりします。
初期の場合は、軽い介助で生活していくことは可能ですが、そのまま症状が進行してくと調理器具やトイレの使い方など日ごろ使っていたものの使い方がわからなくなってきたり、夜中に外を出歩いたりと家族だけでは見きれないことが多くなってきます。
人によっては、火の不始末で家が火事になったりと、生活上で命にかかわる危険なことが多くなってくるため、誰かがそばにいないといけないことが多くなり、介護負担が最も大きい時期です。
そして、末期になるとコミュニケーションが困難になります。
家族の顔がわからなくなったり、自分の今いる場所や体の状態がわからなくなります。
脳からの運動指令もうまく体に伝達できず、歩くことが難しくなります。また、
認識力も低下します。
普通の人であれば口の中に物が入れば咀嚼して飲み込むことができますが、認知症が進行することによって口の中に食べ物が入ってもそれを認識することができず、食べる量が減少します。
また、飲み込む力も加齢とともに低下しますが、認知症の場合、飲み込むとき食道にではなく、気管に入ってしまう可能性が大きくなります。
気管に入ることによって誤嚥性肺炎になります。
場合によってはそのままのどに詰まらせて窒息することも考えられます。
なので末期になった場合には、看取りをどうするのか、どうすれば本人は楽になるのか、そういったターミナルケアが大切になってきます。